File13:グレコ SA-600 サンバースト
渋いルックスをしたES-335コピーのセミアコでした。グレコの「ミントコレクション」の1本です。
渋谷のイシバシでガラスケースの中に鎮座ましましているお姿に一目惚れして衝動買いした1本でした。
定価60,000円なのに何でそんな待遇をされていたのか、弾いてすぐにわかりました。
このギターはいわゆる「アタリ」。仕上げもきれいで、ものすごくいいギターでした。
ペグをグローバーに換えたらサスティーンが増して、クリーンでも歪ませてもさらにいい音が出るようになりました。
クリーン音で気持ちよくソロを弾けるようになったのは、このギターに出会ってからかもしれません。
丁度その頃組んでいたバンドの活動もノッていたときだったので、とにかく弾きまくりました。
しかし今でも悔やまれて仕方がないのですが、その後、酔った勢いで従姉妹に進呈してしまいました。
何故だって?すみません、やっぱり当時の私にとって335というのは
「ギブソンが作っている赤い色をした大きなセミアコギター」だったんです。
File14:オービル ES-335 チェリーレッド
その「赤くて、ギブソンらしきもの」ということで、35年くらい前の誕生日に手に入れました。
とても頑丈な作りをしていて、その証拠に当時手伝っていたハードロックバンドで、
100Wのマーシャルに繋いでボリューム5以上でキャビネットの前で弾いてもハウリングがほとんど起きませんでした。
しかし反面、その厚い表板のせいか、音の抜けはもう一つでした。これも今は手元にありません。
理由?結局「ギブソン」でなかったからなんです。 ・・・・・・・・・なんともはや。
File15:ギブソン ES-225T (1960 ?)
ある日とうとう「ギブソンの赤い335」を買う決心をして、中央線に乗り込みました。
三鷹、吉祥寺あたりの中古屋を狙ったのですが、最初に入ったお店には335はなくて、
替わりに何故かオールドの330を勧められました。
思えばこれが間違いでした。
P-90 の載ったこのギターがあまりにも良い楽器で、是非とも欲しくなりました。
ところが値段がまだ決まっておらず、推定で30万くらいになるとのこと。
予算オーバーでしかたなくあきらめたものの、いつしか狙いは330にすり替わっていたのです。
しかし330なんてそうそうあるものではありません。数件回った後、最後に吉祥寺のヴィンテージギターズで、
かのブギー高野氏にこのギターを勧められました。
フェンダーのアンプを通して響いたその甘い音に加え、2弦の2フレットあたりに弾き込んだへこみがあったり、
ピックガードに歪みがでていたりしたオールド然としたそのルックスもイイカンジでした。
たまたまその頃、グラント・グリーンやフェントン・ロビンソンにハマっていたことも大きかったように思います。
しかし家では弾いていたものの、とうとうバンドで使う機会が作れずに手放してしまいました。
このギターが経てきた「歴史」に、弱冠30代のワタシでは歯が立たなかったのでしょう。
File16:ギブソン ES-335 (1974 ?)
ついに念願の335との出会いでありました。
営業の途中の昼飯時にたまたま冷やかした楽器屋にこいつは佇んでいました。
ピックガードがないことと、色が定番のチェリーやサンバーストではなくウォルナットであったためか
値段的にもとても手頃で\160,000くらいでした。
この際、赤じゃなくてもいいや!と飛びついて数分の試奏した後、手付けをおいて仕事に戻り、
閉店ぎりぎりに再度戻ってつれて帰りました。
角の部分に標準でコイルタップスイッチがついていたそのギターは結構使いました。
なんせ憧れの本物の335ですもの。でも、ちょっと音が堅めで、もう少し鳴ってくれると最高だったなあ。
ということで、このギター今は手元にありません。
前出の理由もさることながら、もう一つ最大の原因は、このギターが猛烈にタバコ臭かったのです。
木にしみこんでしまっていて、どんなに拭いても消えない。それはそれでこのギターの歴史なんでしょうが、
折り悪く私はこのころからタバコを吸わなくなり、だんだんと耐えられなくなってきて、お別れすることにしたのです。
File17:ギブソン ES-135 チェリー (1990)
そんなこんなでその「ヤニ臭い335」をドナドナしにいった店先にこいつはいました。
実はその前に未熟さからFile 15の225を手放してしまったことの後悔が長く尾を引いていたのでしょうね。
225の現代版とも言えるこいつをツインリバーブに繋いで弾かせてもらうと、ガツンとパワーのある音が。
こいつを引きこんだら幻の330(File15に出てきた奴です)にさえも近づくかも・・。しかも「赤い」・・。(~_~;)
値段も新品で十数万だったとう思います。気がついたら一緒に帰りの電車に揺られていました。
正直、いいギターでした。軽く歪ませてブルージーなフレーズを弾くと最高でした。
でも、かなり大きく、重かったのです。しかも若いギターのせいか、1時間くらい弾かないといい音が出てこない。
私は身長180cmの大男ですので、バランスは悪くないんですが、年のせいもあり、そこまでいくのに疲れてしまう・・・。
てなわけでまたもや悲しい別れと相成ったわけです。
File18:ギブソン ES-335TD サンバースト (1999)
さきのギターに別れを告げた頃からFile2のストラトが俄然いい音で鳴り始め、物欲もクールダウン。
しかしクローゼットに寂しく眠っている、主のいなくなったギグバッグが妙に不憫に思え出した頃から
以前から燻っていた335への憧れが じわりじわりとよみがえってきました。
折しもクラプトン先生がハイドパークで335を弾きまくっている映像を目にする機会があり、
その思いに拍車がかかってしまいました。そしてついにお茶の水でこいつを見つけたのです。
あれほどこだわった「赤」ですが、似合う渋さが出せるまで、あと10年待つことにして、えいやっと!。
しかし、結構重めの個体だったので新品の状態では鳴りが今ひとつでした。そこで出番が来るまで
腰を据えて数年にわたって弾き込んではいたのですが、意外にもネックとブリッジ関係が非常にひ弱で、
こまめにメンテナンスが必要でした。そんなところに「大人の事情」が重なって、泣く泣く手放すことに。
トップの杢目もキレイに出ていて、非常に風格のあるギターだったんですけどねえ・・・・。
File19:フェンダージャパン TL-700 (型番が怪しいぞ) (シンタロウくん)
このページ、「セミアコ珍道中」になってしまいましたので、敢えてここに載せましょう。
これはいわゆるセミアコのテレキャスター、「シンライン」モデルです。
キャロルのジョニー大倉さんがこのモデルでパワーのあるリズムを切っていたのと、
ソロデビューをしたばかりの斉藤誠さんがこのモデルで良い音を出していたのに憧れ、
「ジャパン」ものではありますが、手に入れることにしました。
ピックアップカバーをはずし、コイルタップなんてものをつけて結構使い倒してました。
コイツを持って楽器屋に行き、エフェクターの試奏をすると、店員さんたちが「弾かせて」って言ってくるのが面白かった。
しかし結局、思い描いていた音が出せなかったというわがままな理由で友人にもらわれていきました。
当時から思っていたことですけど、ボディをシースルーグリーンとかに塗って使ったらかっこよかったかもしれないなあ。
File20:グレコ FA-700 (だと思います。)
もういっちょ、おまけ。
今まで使った中で唯一のフルアコです。いわずとしれた175のコピーです。
今はなき荻窪ロッ○インのウインドーから、その渋い姿でワタシを魅了したのでありました。
中古でもきれいなギターでしたし、その上にほどよく弾きこまれた良い鳴りをしていました。
本来ならフラットワウンドを低めに張って、使うべきだったのでしょうが、バンドのアンサンブルと
本体のネックの維持のため、敢えてライトゲージを張っていました。
それでもトーンを甘めにセットして、ソフトなタッチで弾いてやるととそれなりにジャジィな音がでて気に入ってました。
でもやっぱりバンドで使うには限界がありました。ストラトとの持ち替えがきくのはセミアコ止まりですね。
しかしながら持ったときの安定感は最高で、いつか良いフルアコに出会えれば再度挑戦したいと思っております。
(でも良いフルアコってみんなオタカイのよねぇ・・・。)
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