File21:トーカイ TE-55N
ここからしばらくは私の大好きなテレキャスター特集といきましょう。
まずはこいつから。このギター、実は私にとって初めてのテレキャスターモデルでした。
新宿のK○Yを原チャリでひやかしに行って、帰りにおみやげとして(?)連れてきました。
ショルダーケースをハスに背負って、まるでキカイダーのようにして帰ってきたのですが、
途中でどっかの看板にヘッドをぶつけそうになり、あやうく本当に「人造人間」になるところでした。
メイプル指板のアルダーボディだと思いますが、非常に軽いギターでした。
しかし音の輪郭がイマイチはっきりしなかったので、ピックアップをロウ漬けし、フロントのカバーをはずしたところ、
かなりいい音になりました。しかし、全体の塗装が厚めで、指板がつるつるして弾きにくかったのが致命的でした。
これが後の「メイプル指板恐怖症」につながったのかもしれません。今頃どこでどうしているやら・・。
File22:フェンダージャパン TL-52-70? (型番がうろ覚えです)
しっかりとしたテレが欲しくて、横浜の楽器屋に旧番処分で出ていたのをつれて帰りました。
ピックアップはUSAとなっていましたが、どうもフェンダーの純正ではない様子。
しばらく弾いてみましたが、いまひとつピンとこなかった。
ハイポジションの音程の怪しさはテレの特徴ではありますが、ちょっと目立ちすぎていて、フレット音痴気味でした。
しかし決定打となったのは、なんと言っても音の面でその座を奪うべきFile5の最古参テレに勝てなかったこと。
ダンカンを載せた大和撫子の「彼女」はそれほどいいギターだったのです。
File23:アルファ テレキャスシェイプ ムーンモデル
型番は全くわかりません。その昔、ムーンのギターで黒いボディに鼈甲柄のピックガードを付けて、
クリーム色のP-90を一発のせたやつがあったでしょ?あれのコピーでした。(と言ってもなあ・・・。)
なんでこのギターを買ったかというと、イ○バシのガレージセールでギブソンのP-90を手に入れたからなんです。
こいつを載せる適当なギターがなくて、「破格の値段」の一本を見つけ、手術を試みたというわけです。
ピックアップのためにギターを新調するなんて、聞いたことないでしょう?今考えるととんでもないことですな。
結果? うー、聞かないでください。一言、「2+5では10にならなかった」ということでした。
File24:フェンダージャパン TLAC-950
バンドに変化が欲しくて、またもや横浜の楽器屋の旧番処分で手に入れました。Fホール付きのナチュラルでした。
数ヶ月間に見にいったストーンズのドーム公演で、キースがソリッドタイプのエレアコでとにかくいい音を出していたのです。
しかしこのタイプのギターというものは、セッティングによって音が全然違うものだということを思い知らされました。
弦高一つで、タッチも音の立ち上がりも変わる。そして、普通のアンプに通しても「ぺんぺんっ」って音しかでない。
ってなわけで夢はたった3ヶ月で醒めました。
File25:フェンダー テレキャスターデラックス (1970年代)
買ったのは○倉楽器のセコンドハンズでした。
国産ギターの中古と同じ棚に、同じような値段で出ていたのはいかに人気がないかを物語っていました。
でも、あのフェンダーだぜ!と思い、おそるおそる試奏させてもらったら、これが「結構イケ」たのです。
おまけに高校時代、夢に見たあの黒い純正ケース付き! 。部屋の片隅に置いては毎日ニヤニヤしてました。
しかしとにかく重い。悪名高き「70年代のアッシュボディ」らしくおそらく5kg近くはあったんじゃないでしょうか。
独特のハンバッカーもどっちつかずの音。フレットはだいぶすり合わせを繰り返したらしく、部分的にビビる。
手に入れた時の値段に間違いはなかったとは思う反面、もう少し調整を試みてやれば何とかなったのかな?
以上、テレキャス5連発。しかし現在までいろいろなタイプのテレキャスモデル12本との逢瀬を
すごすようになるとは夢にも思わなんだ・・・・。
File26:グレコ EG-500 サンバースト
さて、初めてのギターはグレコの黒いレスポールと書きましたが、そうなれば次にはやはりサンバーストの
スタンダードモデルが欲しくなるのは当たり前。 これはグレコが「スーパーリアル」を作っているときのものです。
偶然ですが、トップにトラ目がうっすら入っていて、とてもよく鳴るギターでした。
国産初の評価すべきピックアップである「あの」U-1000を載せていて、歪ませるととても気持ちのいいドライブ感が
味わえました。カバーをはずした状態で、あるセッションにのぞんだら、「おっ!ゲイリームーア?」といわれてしまいました。
このギターはとても使いやすかったのですが、ある日、家に遊びに来た従兄弟に「ギターを始めたいんだけど」と言われ、
酔った勢いで進呈してしまいました。今でもちょっと後悔しています。
もしどこかにまだあるのなら、その後訪れた近年のジャパンビンテージのマーケットでは
おそらく10万以上の値段が付けられているのでしょうね。ううむ、恐ろしや・・・・。
File27:グレコ EG-700 サンバースト
さて、さきのギターを気前よくあげてしまったものの、ルカサー風の音を要求されるバンドに参加する羽目になりました。
そこで、たまたま新宿K○Yの決算セールで、「ぐっとお安く」なっていたものを手に入れました。
こいつをヤマハのF100に通すと、なかなかの音でした。クリーンも歪みもとてもよくまとまった音で歌ってくれました。
しかしそのバンドからはたった2ヶ月で足を洗うことになったのですが、それがあまりいい理由ではなかったので、
それと一緒にこのギターも手放してしまいました。「厄落とし」と言ったらこの子に可哀想なんですけれどね・・・。
File28:グレコ EG-600 ブラック
これは、3ピックアップのレスポールカスタムのコピーモデルでした。
以前、キース・リチャーズ御大がこれを構えた渋いお姿を雑誌で目にしてから憧れていたのです。
LA○Xのガレージセールをひやかしている途中で、これを見かけて思わず連れて帰ってしまいました。
生音がカキッとしていて、それなりにいいギターでしたが、最大の欠点は結構重かったこと。
でも真っ黒なボディにハンバッキングを3つも付けたその勇姿は、まるで最強の巡洋艦のようでした。
実は手放したことを今でも時々後悔しています。やはりこの時代のグレコのコピーモデルは最高でしたよ。
File29:ギブソン レスポールカスタム (1989)
私の買った「本物」のギターの第一号でした。スタンダードにしなかったのは鮎川誠氏の影響です。
長身の鮎川さんが弾くボロボロのレスポール。本物を手に入れるからにああいう風にいきたいものだと。
このギターはどんなにボリュームを絞っても音の輪郭が崩れず、「やっぱり本物は違う」と思わせてくれました。
気持ちを入れて手にしたギターです。確かによく使いはしました。でも2つの原因から手放してしまいました。
一つは甘い音に深みが足りなかったこと。頑張ってさらに弾き込めば解消したかもしれません。
しかしもう一つの原因がそれを邪魔しました。このギターが「石」のように重かったのです。
なんせ3時間のスタジオ練習を終えると背骨がイカレてしまうほどでした。RCサクセションの歌に
「レスポールが重たすぎたんだろ」って下りがありますが、まさにそれ。5kg以上はあったんでしょうね。
File30:グレコ SG-600 ホワイト
なぜか突然、白いSGが欲しくなり、手に入れた1本です。おそらくドンフェルダーさんのせいと思われます。
「ホテルカルフォルニア」のPVで目にしたものの、さすがに12弦は持つ勇気も財力もなくて・・・・・。
とても軽く取り回しの良いギターだったのですが、薄いボディとネックの弱さが難点でした。
パワーコードでバーンと弾くと軽く1/4音位ぶれてしまう。当時は6弦が0.56という弦をレギュラーチューニングで
しかもブリッジを高めで張るという、サディスティックなセッティングだったので、尚更だったのでしょう。
チューニングの狂いを少しでも補おうとペグをグローバーに換えたのも逆効果だったようです。
重くなったヘッドがギター全体をたわませる力に拍車をかける結果になってしまったのでした。
でも手放す直前まで、あんまり持っている人がいないのが最大の強みと粋がって使っていました。
しかし、当時やっていたバンドの練習で、偶然遊びにきた人がトーカイの同じモデルを持ってきていて、
「こんな珍しいギターが2本もそろうなんて。」と2人で大いに照れました。
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