File41:ナビゲーター SE-700
 ここからはストラトモデルが続きます。
 初めてのエレキギターであるFile3のレスポールを使って4年目。そろそろ2本目のギターがほしくなりました。
 折しも国産でもペラペラした音でなく、本家を意識した、しっとりした生音の出せるものが出始めた頃でした。
 その頃から生音で弾くことに魅力を感じだした私は、「次はストラトを」と思うようになりました。
 当時はまだ小さなギター工房だったESPの「これ」を新宿の「エ○ク楽器
(KEYの前身です)で見つけました。
 ライトアッシュのタバコサンバーストでメイプル指板、ラージヘッドのとてもしっかり作られた良いギターでした。
 音は若干固めではありましたが、生音もさることながらエフェクターのりも良い音でした。
 しかし当時、ギターの改造に「はまっていた」私はこれをおもちゃにしては喜んでいました。
 ヘッドはスモールタイプに切り取られ、ネックは塗装は木工用ラッカーでつや消しに、
 ボディにはシングルサイズのハンバッカー3基にそれぞれタップ付スイッチを、とエスカレートしていき、
 最終的にはかなりのキワモノになってしまいました。ゴメンねえ。


File42:フェルナンデス FST-50 ホワイト
 
62年型ストラトモデル。型番はちょっと怪しいです。
 レギュラー品のリアをダンカンに換えたものをイ○バシがオリジナル・モデルとして出ておりました。
 しゃっきっとした音で、ローズ指板のいいギターでした。後に私のストラトのほとんどに施される、
 「1V、1Tでボリュームにコンデンサを咬ませて、7色ミニスイッチをつける」といった改造をした上で使いまくりました。
 頼れるギターというのはこういうものを言うのだ、と思わせてくれた一本でした。

File43:フェルナンデス FST-50 ブラック
 
これはレギュラーの仕様で、メイプル指板の50年代のモデルです。
 上のギターとほぼ同時期に使っておりました。ほぼ同じ内容なのにって? だって「ブラッキー」でしょ?
 だから上記の改造のうち、ミニスイッチはつけませんでした。
(うう、ミーハーだ。)
 これでまさにクラプトン先生の曲とかをやってたんです。指板のせいか上のギターよりメリハリが効いていました。
 実家用として時々弾いておりましたが、ある日、当時地元だった高円寺の中古屋に引き取られていきました。

File44:フェンダージャパン ST62-70 ブラック
 
新しくバンドを変わるたびにギターを新調していた時期がありました。これもその流れの1本でした。
 結局そのバンドではハンバッカーの音が必要となり、全く使わなくなった挙げ句に手放してしまいました。
 定価70,000円というのは決して安いものではないのですが、中途半端なギターという記憶しかありません。
 はずれというわけではなく、この価格にUSA並の力量を期待する方がどだい無理だったということですね。
 実際にこれよりもずっと価格の低かったFile42のギターばかり使っていたような気がします。


File45:フェンダージャパン ST62-70 キャンディーアップルレッド
 
当時よく出入りしていたシ○クラの中古専門店でその色に魅せられて連れて帰ったストラトです。
 前のオーナーがよく引き込んでいたようで、鳴りは結構いい線をいってはいたのですが、
 フレットがちょっと変な減り方をしていて、あまり弾きやすくはなかったのは事実。
 ネック自体も若干ねじれをおこしていたようにも見えました。宅録には時々使ったのかなあ・・。


File46:スクワイア SE500 レイクプラシッドブルー
 
ある日、新宿のイ○バシの店頭に、同じ色で指板の違うものがずらりと並べられていました。
 格安ではあるものの、どれも弦の錆びついていたことからすべてが在庫処分品であることは一目瞭然でした。
 しかしこの色のストラトにはちょっとした思い出があり、何本か試奏させてもらった上でこいつを連れて帰りました。
 パーツ類は明らかに低価格品仕様でしたが、なかなかどうしてラージヘッドのカレントモデルにふさわしい
 カラッとしていながらも、芯のある良い音をしていました。生音でも歪ませてもよし。サスティンも十分。
 ある日、アームをブロックの中で折ってしまったのですが、ブリッジ交換でバランスが崩れるのをおそれて
 そのまま使っていたほどに好みの音が出ていたのでした。わけあってFile43のギターと一緒に旅立っていったのですが、
 こいつは店の一番いい場所に飾られ、すぐにお嫁にいきました。
 みんなに認めてもらえる、本当にいいギターだったんだと、なぜか嬉しかったですよ。

File47:ビルローレンス BLTR-72 ホワイト
 
ストラトシェイプにL-500というピックアップが2基ついた名器でした。
 このハンバッキングピックアップは今でも現役ですが、ギブソンのそれとはまったく違うアプローチの逸品。
 ボリュームを落としてもハイは落ちないし、音の輪郭がしっかりと残る。反面、ローがちょっと弱めではありますが、
 それを補う全体のバランスのよさを持っています。ハンバッカーでもシングルでもなく、どちらの良いところも
 持っているピックアップだと思うのです。そしてギター自体もよく鳴っていました。
 アームは2点止めのシンクロで狂いが少なく、ボディも軽くて使いやすかった。
 ジャンボフレットが早弾きに最適で、ハードロックバンドに在籍していた頃のよき相棒の一人でした。
 しかしそのバンドが空中分解してからはだんだんと出番が減り、もっと生かせる人に、と旅立たせました。
 でも今でも時々、ライブでこいつを弾きまくる夢を見ることがあります。

 

File48:ビルローレンス BLVR-85 シースルーレッド
 
同じシェイプで前出のギターが2ハムで、こちらはシングルタイプのL-250×2とL-500のSSH配列。
 微妙な違いで使い分けていました。ただトータルな面で前出のほうに軍配が上がり、こちらはサブでした。
 ピックアップのバリエーションを使いきれず、いささか中途半端な音になってしまうのがその理由でした。
 なによりこっちのほうが重かった。そのためか生音が少し小さくて、全体の鳴りは控えめでした。
 真っ赤なギターは見た目は派手で、それなりにかっこよかったんですけどね。バランスが今ひとつでした。

File49:アトランシア プロトタイプ
 
銀座の山○楽器でアトランシアのギターの在庫整理みたいな催しがあってそこで手に入れました。
 ストラトボディにバインディング入り、トップにローズウッドの板が貼り付けてあるギターでした。
 ハムのフロントにテレキャスターのリアとブリッジがついて、更にゴールドパーツという、ゴージャスなギターでした。
 パーツの半分くらいは一般流通品が使われていたのでアトランシアのロゴはありませんでした。
 手に入れた理由は「見た目がとにかく格好良かった」から。
(ギターにとって、これは大事でしょ?)
 でも正直言って音はあんまり好きになれなかった。というか自分の技量ではコントロールできなかった。
 きちんとした音が出せなかったのです。おそらくサザンロックのギターのように強めのピッキングを維持しつつ、
 マーシャル系のアンプでクランチ気味にコキコキと鳴らしたら、それなりの音になったのでしょう。
 R&B系のバンドでクリーントーンのまま、シャラシャラと鳴らすには厳しかったということですね。


File50:カマカ ウクレレ コンサートモデル
 ギターじゃないですが・・・・・。
 若かりし頃、友人たちとハワイへ行こうという話になりました。彼らの目的はゴルフでしたが、私はやりません。
 しかしせっかく行くのだから何か目的が欲しい、ということでひらめいたのがウクレレの購入でした。
 一行が、やれスイングだのアプローチだの話している中、「ハワイでウクレレ!」と一人盛り上がっていました。
 アラモアナのショッピングセンターに着くやいなや、楽器屋のお兄ちゃんを捕まえて、あれこれと質問攻めにして、
 こいつを出してもらいました。
(しかしお兄ちゃんもあんまりウクレレに詳しくなかったので苦労しましたが。)
 ケースとスペア弦込みで$500位だったと思います。当時は$120円くらいでしたので、結構な買い物でした。
 しかし旅の間はほとんどこいつと一緒でした。砂浜で弾いていたら、おばちゃんに「Oh ! Ukurere Sound !」と
 微笑まれて、密かにほくそ笑んでいたのもいい思い出です。
 しかしながらなんといってもさすがカマカ。 本物です。40年近く経った今でも当時の弦を張っていますが、
 いつ弾いても柔らかくて深みのあるいい音がします。思い出したように引っ張り出しては和んでます。


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