File51:グレコ MR-1000
いわゆる「ミック・ラルフスモデル」です。
生産終了から何年も経ってから、新宿のK○Yにミント状態で数本が並んでいました。
パーツの配置が若干違うものもあったので、サンプル品の放出だったのかな。
当時は話題のモデルだったはずのですが、手にとってみたのはこの時が初めてでした。
バダスタイプのブリッジは初めてだったので右手の違和感がなかなか消えませんでしたが、
それでもしばらく自宅で使っていました。しかし、当時は太めの弦を高めに張っていたためか、
その力に耐えきれず、ブリッジのアンカーがだんだん浮いてきてしまい、好みのセッティングができなくなりました。
しかしちょうどその頃、私のバンドのもう一人のギタリストが、ハンバッカーのついたギターが欲しいといいだしたので、
とりあえず「貸し」ました。彼はサウスポーでありながらノーマルのギターを逆さに弾くスタイルだったので、
ダブルカッタウェイのものが必要だったのです。しかし、その後、練習にそれを持ってきたことはありませんでした。
彼曰く、「めちゃくちゃ重い。」 その彼とも今では音信不通になり、どこでどうしているやら・・。
File52:アリアプロU CS-400
アリアが名機PEで一躍注目を浴びていた頃、その低価格帯として出されていたのがこの「カージナル」というラインでした。
定価40,000円でセットネックというのは、当時としては驚異的なコストパフォーマンスの良さでした。
そしてピックアップもパワーがあって、なにしろ弾きやすかった。さらにトーンコントロールにも工夫があって、
真ん中のクリックまではふつうのトーンコントロール、しかしそこから上はシングルタップになるという
素晴らしいアイデアをもりこんでありました。本当に軽くて扱いやすかったのです。
でも、ひとつだけ難点と言ってもいいと思われるのは、デザインが今ひとつ(いや、それ以上?)だったこと。
実用性は抜群だったのですがあまりにも質素なルックスで、これを持ってステージに上がる夢は見られなかったのです。
File53:ギブソン メロディーメーカー
お茶の水のイ○バシで「激安」で並んでいたその姿に一目惚れして、連れて帰った一本でした。
90年ころのモデルで、なんといってもハンバッカー1基にボリュームとトーンだけという潔さに惚れました。
ワンカッタウェイで薄目のボディは真っ赤でした。ネックはいわゆる「丸太」で、手の大きい私には申し分ありませんでした。
シンプルな造りから、ワタシとしては「テレキャスみたいなレスポール」をイメージしていたのかもしれません。
しかし、悲しいかな、それ故の弱点があったのです。チープなボディのためか、とにかくバランスが悪いのでした。
太めの弦を張ってネックを持って前後に振るとボディがしなってビブラートがガンガンかかってしまう。
手を離すと、ネックが重くてお辞儀する。気を遣わずにガシガシと弾けるギターのつもりだったのがそうではない。
しかしそれだけ神経を使ってもそれに応えてくれるだけの音は出てこず、別れの日が。
余談ですが、このギターはその姿から「タバスコ」を連想させ、それ故にボディに「タバスコ」のラベルのステッカーを
貼っていました。なかなかかっこよく、そこが一番のお気に入りポイントだったのですが、引き取ってもらった楽器屋の
店頭で次の嫁ぎ先を待っている姿を見かけた時にはそのステッカーはなかったのが切なかったなあ。
ここから数本はエレキベースが続きます。
File54:フェルナンデス FPB-50J メタリックレッド
型番はかなりいい加減です。MTRを使っての自宅録音のために手に入れたベースです。
イ○バシのオリジナルモデルで、ピックアップ配列は当時流行りのPJスタイルのセット。
マッチヘッドですべてが赤かった上に、ローズ指板にブラスのピックガード。実に「派手渋く」、
高めに構えると自分が「上手そう」に見えました。低価格のモデルとはいえ、太い音のいいベースでした。
こいつは当時組んでいたバンドのベーシストに譲りましたが、彼はずいぶん長い間使ってくれていましたっけ。
File55:フェルナンデス FPB-50J ホワイト
きちんとベースを弾き始め、チョッパー(歳がわかるな・・)なんぞを嗜みはじめた頃から、もう少し音のメリハリが欲しくなり、
上と同じモデルのバリエーションとして販売されていた、メイプル指板の一本として手に入れました。
こいつはネックが艶消しの塗装だったので、グリップ感は非常によかった。そして音はハッキリしていた、いや、いいすぎていた。
ということで、逆に指弾きの際のしっとりとした音はほとんど望めず、もてあました挙げ句にお嫁に行きました。
File56:フェンダージャパン JB-62-60 フレットレス
スティングがメイプル指版でフレットレスの赤いプレベを持ってCMに出ていた時期がありました。
そののっぺらぼうのネックがやたらにかっこよく写り、、衝動的に楽器屋巡り。
しかしそんなものはどこにもなく、あきらめかけていたところ、渋谷でこの子を見つけて連れて帰りました。
指版はローズでしたが、それでもフレットラインのないその姿はやたらにカッコよかった。
フレットラインすらないことで弾きにくいかと思ったのですが、いざ試奏してみると、全然支障ありませんでした。
フレットレス特有のグリスの音を楽しみながら自宅で密かに愛用してましたが、どうにも障害が・・・。
やっぱりフレットがないのでパンチのある音が出ない。そしてなによりもラウンドワウンドでは指板が削れてしまうのです。
今思うと至極あたり前の話だと思うのですが、当時は何故かそれがわからなかった。ということで泣く泣くわかれました。
だって、その当時、かのナルチョ大先生はフレットレスでもチョッパーすらも決めていたのです。(あ、あの人は「別」か)。
File57:メイビス スペースバーガーベース
何じゃそれ?という名前でしょう。 お察しの通り一世を風靡した「スタインバーガー」のコピーです。
楽器屋で見かけて、単にルックスだけに惚れて連れて帰ったというしろもの。
でも値段の割には結構しっかり作られていて、ピック弾きではガッツンガッツンと芯のある音が出せました。
でも、やっぱりベースとしては軽すぎて、バランスが悪くて弾きにくかったんです。
(ホントにこの親父、軽けりゃ軽いで文句は言うし、重けりゃ重いで・・。さっぱ、わやでんな。)
File58:ビルローレンス JBタイプ 型番不明
今はなき秋葉原の某楽器屋のガレージセールで格安で見つけた掘り出し物のジャズベースモデル。
ナチュラルのピックガードレス仕様で、さらにエボニー指板という豪華さ。音だってさすがビルローレンス!
太くて輪郭のはっきりしたいい音です。まさにジャズベとプレベの間のような音がしました。
しばらく自宅で使っていたのですが、あまりにいい音なので、当時在籍していたバンドのベーシストに譲りました。
今思うと惜しいことをしたなあ・・・・。
File59:フェンダージャパン JB-62-50
楽器の整理に走りすぎて、手元のベースをすべてお嫁にだしてしまった時期がありました。
デモ音源を作ろうとして初めて気がついた時(ヲイ)、横浜のイ○バシでこれを見つけました。
本当に何の変哲もないジャズベのはずだったのですが、「何か」引っかかるものがありました。
ある日、それが微妙なピッチの甘さであり、さらにそれがネックのねじれからきていることに気がつき、
その数日の後に静かに手元を離れていきました。
File60:セイモアダンカン DP-85 ホワイト (白雪さん)
ある日、ここ一番に頼れるベースを手に入れようと決断し、お茶の水へと向かいました。
そこでこいつと出会ったのです。メーカーはダンカン、モデルはプレシジョンと決めていましたので、
その時、店頭にあったうちの数本を、指板材、カラー、価格を問わず試奏させてもらいました。
その中でひときわ音が太くて、しっかりした響きのあるこの子に惚れ込み、連れて帰りました。
しかし帰ってから改めてチェックしてみると、ネックの裏にくっきりとした日焼けの跡がある。
クレームをつけようかどうか迷ったのですが、それで交換なんてことになってもつまらないので、
そのままに黙って使うことにしました。それくらいにこの子に惚れてしまったということです。
まさに頼れるこのベースは、日本のロックを代表するバンドのトリビュートセッションでも活躍し、
そのバンドの歴代ベーシストであるN氏とS氏のお二人がこの子を使って、あの歴史に残る名曲を
弾いてくださいました。弾き終わった後、お二人それぞれから「とっても良い楽器だねえ」との
お墨付きを賜りました。残念ながらその後、お二人とも若くして鬼籍に入られてしまいましたが、
その時の思い出と共に私の生涯の宝物となっている一本です。。
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