File61:ギブソン レスポール スタジオ エボニー
 手元の楽器を整理しすぎて、ハンバッキングのギターが1本もないという状況になったことがありました。
 急に心細くなっていたら、横浜のイ○バシで在庫処分の憂き目にあっているこの子と出会いました。
 「スタジオ」と唱ってあるだけに装飾というものはほとんどないモデルでしたが、異常に軽く、取り回しがいい。
 それになんと言っても価格が魅力。「本物のギブソン」が国産コピーのミドルクラスの値段とは!。
 驚きつつ、店頭にあった同モデルの数本を弾き比べた後、この子を連れて帰りました。
 しかししばらく使ってみて、やっぱりレスポールの「重さ」には意味があるのだ、と思い知りました。
 別れたときの査定が「さすがギブソン」だったのがせめてもの救いでした。


File63:フェンダージャパン MG-65(?) アイボリー(?)
 ムスタングモデルです。で、白・・・・・。  笑うなっ!   そのとおり、チャーさんです。
 横浜イシバシの中古品の群れの中にを発見した時、チャーさんが語っておられたその機能性を思い出し、
 反射的に持ち帰りを決めました。ネックにうっすらと浮き出た綺麗なトラ目に惚れたのも理由の一つでした。
 しかし、そのままではパワー不足を感じて、ピックアップをディマジオのベルベットシリーズに載せ替えたところ、
 ソリッド感の強いバリバリのロック仕様のギターになりました。当時やっていたR&Bのバンドでは使えないので、
 家でギュインギュインやって楽しんでいましたが、結局のところ、手放すことになりました。
 当時使っていた弦が太めだったので、トレモロが負けてしまうのです。それゆえにダブルチョークすらも安定しない。
 かといってバネをきつくすると今度はネックがきしんでしまう。ネックにかかる負担からか、日に日にチューニングが甘くなり、
 このままではそのうちにしゃちほこ状態必至。こりゃいかんということでお別れしたのでした。
 おかしいなあ、チャーさんは「投げても壊れないゼ。」って言ってたのに・・・。
 (あ、それは「ホンモノ」の話か・・。(^^ゞ)

File64:アイバニーズSR-745 TFK
 セッション仲間と久しぶりに遊ぶことになり、何かサプライズを!と言うことで手に入れた5弦ベースです。
 ある雪の日に外回りの最中に立ち寄った池袋の楽器屋で出会い、あまりのコストパフォーマンスの良さに感動。
 帰社後、デスクワークをしながら購入を決め、その日の帰りに同じモデルを求めてお茶の水に寄ったらどこにもおいておらず、
 仕方なく再度池袋まで足を伸ばして、さきほど試奏した子自身を連れてきたのありました。
 黒く、まるで民芸品のような仕上げが実に渋くて格好良かった。結局、そのセッションでは活かしきれなかったのですが、
 ネックが細くて、4弦とほとんど違和感なく弾けるのでよく手にしました。よくできた楽器だったと思いますよ。
 その後、使う機会はあったものの自分の力量では使いこなせないことが判明したため涙のお別れとなりました。

 
(というのは表向きで、実は下のレスポールを手に入れたために保管スペースがなくなったのでした。)
 
File65:エピフォン LPS-85F LD
 
余程の出会いでもない限り、もう新しいギターは手にしないだろうなあ、と思っていたのに・・・・。
 数週間後に予定していたハードロックセッションの曲を聴いていたら、ハムバッカー付のギターを無性に弾いてみたくなりました。
 しかしFile2のストラトがあれば、たいていの音は出せたので、ちょこっと遊ばせてもらえばそれで気は十分に静まるはずでした。
 ところが立ち寄った新大久保の中古屋の棚の片隅で、ほこりだらけになってぶら下げられていたトラ杢のこの子を
 マーシャルに繋いでもらって十数分後、気がついたら値段交渉してました。(^O^)
 家に連れて帰って延々と弾いているうちに、ふと気がつきました。これはあの良き時代のグレコ・レスポールです。
 実は試奏している時にハンブルパイやらモントローズやツェッペリンやら、昔よく弾いた曲のリフが無意識のうちに
 次から次へと出てきたのです。要はバリバリに弾きまくっていた頃の音に、不覚にも煽られちゃったってことですね。
 ご存じの方も多いでしょうが、当時のエピフォンは紛れもなく以前グレコを作っていたフジゲンで作られたものなのでした。
 その後、当時のバンドには向かないことがわかり、忘れかけた頃にしか弾かないようになってしまいました。
 可哀想になってお嫁に出した時、査定をしてくれた楽器屋の兄ちゃんが「これ、きっちりメンテナンスされてますね~。」と
 感心してくれて、ちょっと鼻が高かったですね。

File66:フェンダージャパン TL-62-75TX 3TS

 カスタム仕様のテレはその昔、クラプトン先生のご使用で憧れを抱き、さらにその頃、桑田佳祐氏や矢井田瞳嬢が
 同じデザインのものを使っているのを見て、その格好良さを再認識したのでした。
 しかしテレは当時、File6の相棒がいました。シャツじゃないんだから色違いで揃えることはいささか贅沢すぎます。
 
(まあ、その昔はそれすらわかっていなかったんで、こんなすごいコトになっちゃったんですが・・・。(^^ゞ)
 しかし、そんな未練を断ち切ろうと、「思い出作り」のために試奏してしまったのが運の尽き(?)でした。
 出てきたのは銀色の相棒とは明らかに違う音でした。相棒はかなりローの強い太めの音なのですが、
 こちらは音量こそ若干控えめですがハイの伸びた音でした。これなら違うギターだ、とお持ち帰り。(そうなのか??)
 最終的に保管場所の関係で手放すまで、キレのあるカッティングを作る手助けをしてくれました。

 

File67:フェンダージャパン ST57-70TX CAR
 
その出会いは突然でした。ある秋晴れの日、青梅街道沿いの公園でやっていたフリーマーケットでの出来事。
 ひしめくガラクタの中で、やわらかな日差しにその赤い肢体を煌めかせながら彼女は私を待っていました。
 冷やかし半分で店のおばちゃんに聞くと、どうやらおばちゃんは臨時の店番らしく、破格の値段を呈示してくれました。
 これは正に運命の出会いに違いない
(いや、おばちゃんとじゃなくて)と、すぐにお持ち帰りの手はずと相成りました。
 フレットの錆を落とし、配線材をベルデンに、コンデンサをオイルに換え、ジャックをスイッチクラフトに、
 そしてトーンをマスターに繋ぎ換え、いつもはさらにボリュームにコンデンサをかますのですが、こいつはあえてそうしませんでした。
 仕上げにポリッシュとオイルで磨き上げると実に良いギターに仕上がりました。
 これはやっぱりまさに「運命の出会い」だったのかもしれない。なにしろフリーマーケットの会場は「蚕糸の森公園」。
 その名前だけにお互い「糸で結ばれていた」というか・・。 

 
(でも、その糸も後日、日本の住宅事情の前にあえなくプツンと切れてしまいましたが・・・・・・・。)

File68:セイモアダンカン DJ-100R 3TS
 ベースはFile60のプレベ1本で十分なはずでした。ところがなんやかんやとベースを弾く機会が増え、
 以前はあんまり好きではなかったジャズベの音が気になりだしてきました。
 どうすればああいう音が出せるか、色々と試行錯誤した結果、「ジャズベを使う」という素晴らしい方法を思いつき(?)ました。
 しかしジャズベタイプは今まで何本か所有してきましたが、頼れる一本というものには出会えませんでした。
 ということで、やっぱりセイモアダンカンに的を絞ろうと思い、あちこち探索を始めたのでした。
 ところがいざ探してみると、なかなか見つからず、秋葉原のイ○ベで色違いを2本、やっと見つけることができました。
 試奏した2本はそれぞれに特徴があり甲乙つけがたかったのですが、すこし音の柔らかかったこいつを連れて帰りました。
 音の立ち上がりが良く、素直かつサスティンも十分。ボディの鳴りもまずまずで、アンペグなどの大きめのアンプで鳴らすと
 フィードバックすら楽しめました。もっと弾き込んでやるつもりだったのですが、基本的にはプレベ弾きの私の手元にいたのでは
 やっぱり活躍の機会は非常に少なく、これではあまりに不憫じゃろうとお嫁に出してやりました。

File69:バッカス BTT-69 N (シンイチくん)
 発端はお茶の水で見たフェンダージャパンの'69シンライン。一度は試してみたかったギターでした。
 USAのものとは違うことは重々承知の上で試奏してみたのですが、あまりピンと来ずにがっかりしてしまいました。
 ところがその後、地元横浜のク○サワで中古のこれを見つけてしまったのです。
 バッカスのギターは今までも何度か試したことがあり、どのモデルでもクオリティが高い印象でした。
 そしてこのギターもその例外ではありませんでした。テレキャスにつきものの微妙なピッチのずれがほとんどなく、
 何気なく弾いたAのコードがあまりにもジャストに鳴ったので、びっくりして声を上げてしまったほどでした。
 私が苦手のはずのメイプル指盤も、薄めの塗装のためと絶妙なネックの握りのせいでほとんど気になりません。
 また、蛍光灯の下での試奏にもかかわらずシングルならではのノイズも皆無に等しいものでした。
 断る理由がないのを理由に値段交渉へ。私がベタ惚めしたせいか、結構無理めの値段もすんなりOKでした。
 後日に載せ換えたリンディーフレーリンとの相性もなかなかで、パキパキのテレキャストーンから、セミアコ独特の音まで
 実に多彩な音を出すことができました。この後に手に入れた弟分のシンジくんにメインの座は明け渡しはしたものの、
 デモ音源を作るときに使っていましたが、それでも出番はだんだん減って、隠居はまだ早かろうとお嫁に出しました。
 フレットがずいぶん減っていましたが、その鳴りに査定をしてくれたお兄さんが破格の評価をしてくれました。
 最後まで親孝行の子でありました。

File70.バッカス BST-62 OTM (ミドリちゃん)
 
上のギターがメインになってからというもの、それまでメインであったはずのFile2のストラトが気まぐれをおこすようになりました。
 こういうこと、よくあるんですよね。だからといってあのハーフトーンはストラトにしか出せないもの。
 安定したサブをもう一本欲しいなと思い、いろいろと物色を続けておりました。
 厳密に言うと本当に必要というわけではないので悠長に探していたのですが、目をつけていたバッカスがコピーものをやめる
 という噂を聞き、焦ってお茶の水に飛んでいったのです。そうしたらいたんです、オーシャン・ターコイズのこの娘が。
 隣にアイス・ブルーの娘もいたので一応弾き比べてみたのですが、一瞬弾いただけで決まりました。
 こうなるともうもう止まらない。小さなキズが気になりましたが、ちょっとの「お値引き」でめでたくウチの子になりました。
 それからというもの、バンド活動でのメインの座は獲得できなかったものの、数々のセッションで活躍してくれました。
 しかしセッション活動が細くなって出番が少なくなってきた頃、、悩んだ挙げ句にお嫁に出すことにしました。
 査定金額が思いの外に低かったのに驚きましたが、それだけ活躍してくれたということなのでしょうね。
 ありがとう、ミドリちゃん・・・・・・。


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